公益社団法人滋賀県診療放射線技師会会長
1996(平成8)年に男女雇用機会均等法が、2011(平成23)年に男女共同参画社会基本法が、そして、2016(平成28)年に女性活躍推進法がそれぞれ施行されました。これを契機に多くの職場や団体等で様々な取組みが行われるようになりました。
日本診療放射線技師会では、2011(平成23)年度から2013(平成25)年度の3回にわたり『診療放射線技師女性サミット』が開催されました。このサミットは、女性診療放射線技師の職場環境や役割等について、「女性を取り巻く情勢」、「働き続けることへの支援」等をテーマとして意見交換がされ、男性にはない女性特有の悩み等の解決の場として、また、情報交換、交流の場となるよう企画されました。さらに、女性診療放射線技師のファシリテーターとしてのスキルアップに取組まれました。そして、2014(平成26)年からは、人材育成委員会の中の女性活躍推進班として各地域で女性診療放射線技師による企画運営へと移行になり、2020(令和2)年には、人材育成委員会の小委員会として業務改善推進委員会としての活動となっています。その近畿地域診療放射線技師会版が『関西☆collection』です。
当会からも、委員として2名(内1名は理事)を選任し『関西☆collection』の企画運営に携わってもらっています。大きなイベントとしては、近畿地域診療放射線技師会学術大会において、『関西☆collection』のセッションを設けシンポジウム形式でのイベント開催をされています。しかし、この『関西☆collection』の存在、活動が会員に浸透していない、近畿各府県技師会での積極的な取組みもできていないのが現状で、今回、業務改善推進委員会への移行に合わせ、近畿6府県会長と『関西☆collection』委員のメンバーとで、Webによる近畿会長サミットが1月24日(日)に開催されました。
この近畿会長サミットでは、①女性活躍推進班から業務改善推進委員会への移行についての受け止めや、今後どう生かしていくかについて、②『関西☆collection』と各府県技師会との関係性について、➂これまでの『関西☆collection』の活動と今後の『関西☆collection』に求めることについて、④『関西☆collection』委員の選出について等の内容で意見交換を行い、今後の『関西☆collection』の在り方を一緒に考える機会となりました。
当会も含め、近畿6府県技師会が『関西☆collection』の活動にお任せで、各府県独自の取組みができていないことが浮き彫りとなりました。また、委員の選出においても、各府県で差があり、委員の選出タイミングにより引継ぎが遅れることや、他府県では理事等の執行部メンバーが委員でなく各府県技師会活動との連携ができていないこと等の課題も改めて感じました。
これまで、女性活躍推進班の『関西☆collection』として、女性委員により企画運営を行ってこられました。職場環境の違いや、個々の課題等を聞いて話すことの必要性や、多くの人との繋がりの大切さを実感され、イベントでは女性診療放射線技師だけでなく男性診療放射線技師も含めたすべての診療放射線技師に参加してもらい、一緒に考える場を提供できるようにと取組んでこられました。
こうした中で、女性活躍推進班の『関西☆collection』から業務改善推進委員会の『関西☆collection』へと移行し、委員として男性診療放射線技師も関わることを推奨されました。診療放射線技師として、女性目線と男性目線とで、男女が共に働きやすい職場づくり、いつまでも安心して働き続けられる職場づくり等のため、さらに発展した『関西☆collection』の活動となるよう期待し、協力して行きたいと考えています。
当会においても、各事業部会、各専門研究会世話人会等が開催されていますが、是非この会議の中の議題の一つとして業務改善について議論していただき、理事会へ報告していただきたいと思います。そして、業務改善として当会独自の取組み、さらには『関西☆collection』への取組みへと繋げて行きたいと考えています。
コロナ禍において、十分な活動ができていないのが現状ですが、withコロナ、postコロナを見据え、引き続き公益社団法人滋賀県診療放射線技師会へのご支援、ご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
滋賀県診療放射線技師会では福島原発事故に関係する被ばくの相談窓口を以下のように設けます。
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担当者より、回答させていただきます。回答にはお時間をいただくことがあります。ご了承ください。